この17日間手塩に掛けて育ててきた比内地鶏のヒヨコ３羽が野良猫に襲われ全滅しました。保育園に迎えに行って帰ってくる１時間余りの間の出来事でした。
庭にフェンスで囲ったヒヨコスペースで目を離す時は木製建具の網戸を乗せ、隙間にはプラダンを挟んでいて先週はそれで保育園の送迎中何事もなかったのですが、日曜日に野良猫が庭に現れて警戒していたところでした。猫の能力を過小評価していました。
６歳児と帰宅すると、網戸の重みで固定していたプラダンがずらされて三角形の隙間が開いている。そこから入ったのでしょう。よく見ると網戸が破られている。出る時はここからか。網戸を外すと、惨殺された２羽の骸が横たわり泣き崩れる娘。１羽は猫が咥えて持っていったのでしょう。
鶏小屋を整備し、産卵箱を作り、外の遊び場を作り、砂場を作り、毎日ダンボールの底の紙を取り替えて餌をやり、水をやり、夜中にゴソゴソいう音で起こされ、アーそんな君達はもういない。
鶏を外で遊ばせる時は人がついていないといけない。離れる時は金網の堅牢な蓋で施錠しなければならない。鶏小屋の方もガラス戸で囲った上部は屋根との間に隙間が開いているので塞がないと猫やハクビシンやカラスが侵入する恐れがある。池の金魚も心配だ。
生涯最大の不覚、という言葉が浮かび、最大の失敗は何だったろうかと思いを巡らす。学生時代にバイクで転倒した事故が浮かぶ。これくらいならたいして失敗してこなかったのかと思いきや、人間というのは嫌な思い出は忘れるもの、夜中に目が醒めて再度人生最大の失敗について考えていたら、１０年ちょっと前に北欧３カ国を回る旅を計画して、空港で搭乗直前に断念せざるを得なくなった事を思い出した。忘れているだけでまだまだ大失敗があったかもしれない。
２羽の遺体は桜の木の下に埋葬しました。成仏してくれ。
