独身時代は宝くじを買った記憶がない。確率的に損するのが分かっているからバカバカしいと思っていたから。パチンコや競馬も話のネタに1回やっただけ。ギャンブルで一攫千金狙うくらいなら自分のスキルを磨いて稼げるよう投資した方がいいと思っていた。それが歳を重ねて根拠のない自信が薄らぎ自分がどれほどか分かってくるとギャンブルに掛けてみたくもなる。最初は投資というもっともらしい仮面を被った株式投資。分析、研究という自分の努力で成果が出せそうなことと、低金利で銀行にお金を置いておいてもバカバカしいし、自分名義の株券が放置されていたこと、インターネットで取引が簡単になったことなどの理由で手を染めて行くことになる。
そして子どもが生まれて育児に時間を取られて収入の見込みがしばらくなくなると宝くじでも買ってみるか?という気持ちになってくる。子どもを児童館や公園に連れて行くと大型遊具には大概「この遊具は○年度宝くじの助成を受けて設置されたものです」というシールが貼ってある。そうだ!子供達が遊ぶ為の環境整備の為に寄付をしよう、という名目で買うか。そう意識を変えてみると宝くじを買うことで社会貢献をしているような気分になれる。1回千円分くらいしか買わないし5千円くらいしか当たったことがないけれど。