2階のこの部屋は取得時、仕上げがされていない、外壁の裏が見え、床は合板が貼られただけの部屋だった。壁と屋根裏に断熱材を入れ、防風シートを貼った上に壁には残置物の木製パレットを、屋根裏にはクロスをタッカー打ちにした。床はアトリエっぽく白のフローリング。
当初、別荘・自分のオフィス・アトリエ+民泊というイメージで購入した古民家に家族も住むことになり、リビングに隣接する3畳ほどのスペースにシャワー室・トイレ・洗濯機置き場を作った。
インテリアデザインの好みというのは人によって違うので、家族間で合意できないこともままあるわけで、ワイルドな内装はプラスターボードやOSBが貼られてしまい、クローゼット予定だった押し入れスペースは小上がりに改造された。自分がやった工事を否定・上書きされるわけなので、気持ちいいわけなく、基本手伝わないで聞かれれば助言し、危険な作業は引き受ける感じ。文句があるなら自分でやってみなよと。
今回の小上がりを寝室コーナーにする計画は、今寝室を別にしているのを戻したいというか、親部屋と子部屋にしたいということらしい。人様の家を設計するときに夫婦の寝室を別にするのはよくあることで、イビキや仕事や就寝時間の違いが主な理由。よく親子川の字で寝てるって話があるけど、どうしてそれで2人目、3人目の子ができるのか謎だ。子供が物心つく前なら横で寝てても大丈夫なのか。欧米の映画みたいに小さいうちから個室で寝かせないと落ち着かない気がするが。それで何ヶ月か前に小屋裏に子供室をつくったのだけど、こんなところに寝かせたら可哀想、と全否定され、結局私の書斎兼寝室になっている。
リビングベッドコーナーに戻って、当初はソファーベッドで昼はベンチになると言っていて、次には造作で合板の半分がスライドして格納できるようにする、というので、合板の厚み分段差ができるけどいいの?とスケッチを書いて見せたり。丸鋸使うの怖いそうなので線を引いた角材や合板を切ってあげたり。しばらくして組み立てたのを見ると、窓台に高さを合わせると言ってたのに合ってないし、合板の厚み以上の隙間できてるし、床の段差考慮してないし、図面やスケッチ、寸法の計算やメモをせず、頭の中だけ、勢いで現場合わせしようとしてる。助言したことが全く理解されていない。スライド格納は断念して、固定ベッドにするみたい。
YouTubeやTwitterで建築の素人がすごいボロ屋再生やリフォームを披露しているけど、全然DIYに向かない人もいるんだな。自分ちだから本人が納得すればそれでいいけど。